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【⑥思考力の芽生え】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

thinking

はじめに

保育所保育指針で「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
が書いてありますが、何だかよくわからないって印象を受けませんか?

この記事では、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の中で、
「⑥思考力の芽生え」について
私なりの考え方のポイントを考えていきたいと思います。

私が年長の担任をした時に、10の姿を意識をしたものの
何だかもやっとしたのを覚えています。
それなので、この記事では、
A~Cまでの3つの考え方のポイントにそって

①子どものとらえ方
②保育士の役割
③具体的な内容

の3つのカテゴリーに私なりにまとめました。

この記事を読んで、明日からの保育のヒントを見つけ、
保育内容の充実につながればと思います。

⑥思考力の芽生え

Thinking power
保育士所保育指針解説 より

考え方のポイント

思考力の芽生えについて考える時は、

A.やりながら考える
B.考えるための経験や知識
C.思考と言語

このABCの3つの力が子どもに育ちつつあるのか、
その力を育てるために保育士ができることは何かを考えます。

A.やりながら考える

まず、A.やりながら考えるとは、
つまり遊んで考えよう!ということです。

では、最初に子どもたちの姿をとらえていきましょう。

①子どものとらえ方

遊んでいる子どもたちを観察しながらこの子は遊びに興味をもっているかな?
また、変化を記憶できているかな?というポイントで見ていきます。

変化を記憶するとは、例えばぐちゃぐちゃになったパズルを戻したり、
作りかけの積み木の続きに取り組んでいれば大丈夫。
では、保育士は遊んでいる子を見てどう対応するのか解説します。

②保育士の役割

保育士は、遊びの全体を見て、興味をもって遊べる環境を整えます。
行動したくなる物的環境をつくり出していくのです。
遊ばないと考えられませんからね。

子どもたちは「楽しそう!」と感じたら何も考えず、まずやってみようとします。
そこで、うまくいかないと考え始めます。ヒントがないとやめてしまうこともあります。
その気持ちの立て直しをうまく援助していきましょう。
では、具体的にお伝えしますね。

③具体的な内容

例えば、砂遊びの場面。
sand
大きな山を作ろうとしていますが、山を大きくしたい子とトンネルを掘りたい子がいます。
大きく作りたい子はどんどん山を大きくします。トンネルを掘りたい子は穴をほろうとします。
ここで、子どもたちのケンカが始まりました。
「ぼくはおおきくしたいんだ!」
「ぼくは、トンネルをつくるんだ!」
保育士さんなら日常場面ですよね。
おそらく、保育士が介入して、山を2つ作るのはどう?
大きくしてからトンネルにしたら面白いかもしれないね?などと提案をしませんか?

もちろん、保育士の介入なしで解決できればそれは子どもたちの思考力が育っている証拠!
でも、ケンカになる場合は、それは学びのいいチャンス。
子どもたちは遊びながら関わり方やどうしたらいいのかを学んでいる途中なので、
保育士が安心して遊べる提案をしていきながら、経験として覚えていくことが重要なのです。

保育士に助けてもらいながら、子どもたちがその場その場で考えることで
こういう時はこうすればいいんだ!という経験のストックが増えて
不安を感じる場面が少なくなります

B.前提として経験と知識

思考力の芽生えには、子どもの生活や遊びの経験値とそれに対する知識の差が関係します。
では、子どもたちの姿を見ていきましょう。

①子どものとらえ方

あなたの目の前の子が、遊んでいるときにおもちゃを順序良く並べることができたり、
大きさを比較できたり、大きな種類で物事をみれているかを見ます。
つまり、基本的な思考法を身につけているかどうかをみることです。

例えば、車をきれいに並べてみたり、
大きなお皿に大きめの食材、小さなお皿に小さい食材を並べることができていたり、
クイズで野菜の名前と言われたら、にんじん・きゅうり・キャベツなど思いつけたりする力です。
では、次に保育士の役割を説明します。

②保育士の役割

子どもたちをよく見ていて、知識が沢山ある子が
必ずしも思考できるではないという事を知っておいてください。
今は早期教育が当たり前になっていますが、
子どもたちに興味のない知識を詰め込んだところで
好きな事ではなかったら、すぐに忘れます。

子どもたちが一生使うのが、自分で考える力。つまり思考力。
ここを育てるためには、いろいろな遊びを通して子ども自身が考えることが必要です。

多面的な活動の提供を保育士はしていく必要があります。

③具体的な内容

多面的な活動とは何かというと、
いろいろな遊びの提供です。
普段、あなたがやっている事です。
もし、足りないな…と感じているなら
クラスの子たちのために、明日から環境を見直しましょう。

例えば、ごっこ遊びはずっと広がる楽しい活動です。
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子どもたちの経験から無限に広がります。
よくあるのは、ままごとから近所のスーパーに買い物に行くと、
動物園ができたり、遊園地になったり、
保育園ごっこが始まったりと、本当に子どもの想像力が広がる活動です。

そういう遊びには、イメージできる材料が必要なので、
保育士も環境を整えつつ、子ども自身が足りないを解決する力も大事です。

「なんか、あのお店の商品がいるな。お金もほしいな」と思ったとき、
子どもが、自分たちでつくり出せるように、空き箱やのりや折り紙などを用意しておいたり
子どもからアイデアがでてきたら、「とってもいいアイデアだね!」と褒めて
形にしていく活動を続けていきます。

子どもたちの意見が認められ、自分たちで考えてつくり出す活動
思考力の芽生えにつながります。

C.思考と言語

子どもたちが考える力をつける時に必ず必要なのが言葉です。
自分の気持ちや状況を言葉で伝える力が育っていて初めて思考できるようになります。
では、保育士は子どもをどうみていくのか説明します。

①子どものとらえ方

まず、年齢的に0歳~3歳ぐらいまでは思考力を意識するよりも
基本的生活習慣の確立を優先してください。
4歳~6歳の子どもたちに対して、
経験したこと、考えたことを言語化できてきたら
自分の頭で考える力を育てる方向で関わりましょう。
次に、保育士の役割です。

②保育士の役割

主に年中さんから年長さんへの対応です。
子どもたちの意見を受け入れて、気持ちを聞いてあげましょう。
そして、遊びの中で友だちと意見が違ったときに
その意見の受けとめ方や違う視点の提案をしていくようにします。

保育士さんたちがいつもやっている、代弁です。
具体的にお伝えしますね。

③具体的な内容

例えば、ようちゃんとさやちゃんがお店屋さんごっこをしている場面です。
shop
ようちゃんは店員さんで、さやちゃんがお客さんです。
何回かやり取りしているうちに、
さやちゃんが、「わたしもおみせやさんやりたい!」と言いました。

そこで、ようちゃんは、さやちゃんにも店員さんになってもらいました。
ところが、いくら待ってもお客さんがきません。

つまらなくなって、ようちゃんが
「さやちゃん、やっぱりお客さんになってよ!」と言いました。
さやちゃんは一回もお店屋さんをやっていないので、
「いや!」と言っています。

こんな時、いろいろな関わり方があるでしょうが、
まずは、さやちゃんが「いや!」という気持ちをくんで、
ようちゃんに「さやちゃんも、お店屋さんになりたいみたいだね。
どうすればいいと思う?」と伝えましょう。

すると、他の友だちを呼んでくるという案がでるかもしれません。
保育士がお客さんになってほしいというかもしれません。
お店をもっと大きくしてお客さんを呼び込む作戦を立てる方向にいくかもしれません。
保育士は、遊びを発展させながら、自分たちで解決していけるように導くのです。

もちろん、すべてがうまくいかないので、もやもやが残る場合もあります。
私も、そうでしたがケンカは解決させたいとの思いが強かったです。

でも、ケンカをしながらどう折り合いをつけていくのか学ぶこと、
自分の気持ちを整理して言葉で伝える力をつけていくことが
大事だと子どもたちから教えてもらいました。

保育士ができるのは、その場で子どもたちの思いを代弁しての言語化を助けること
そうしていくことで、思考力を助けられます。

まとめ

matome

A.やりながら考える
B.考えるための経験や知識
C.思考と言語

学ぶ力は一生ものです。
言葉を使って、自分の頭で考える力を大事にしていきましょう。

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