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【⑩豊かな感性と表現】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

rich

豊かな感性と表現

Rich sensibility
保育所保育指針解説より

考え方のポイント

10の姿の最後の豊かな感性という抽象的なものです。
これについての考え方を私なりにA~Cにわけました。

A.感性の基本は居心地の良さから
B.大人の感性や視野の広さ
C.表現は遊びの中にある

以上A~Cの3つについてそれぞれ、

①子どものとらえ方
②保育士の役割
③具体的な内容

のカテゴリーで説明していきます。
何か、保育に参考になれば嬉しいです。

A.感性の基本は居心地の良さから

感性って抽象的ですよね。
でも、人の感性ってそもそも持っているモノ。
ただ、生まれてきた環境によって伸ばすことができます。
家庭環境の影響が強いですが、
社会的な場としての保育園の位置も影響します。
それなので、保育の場という限定で考えていきましょう。

①子どものとらえ方

まずは、その子が安心できる環境の中にいるかを見ます。
保育的には養護の生命の維持と情緒の安定という所です。
その中で視覚・聴覚など感覚を伸ばしていきます。

②保育士の役割

保育士は、保育の環境として、
子どもにとって居心地の良い美的な環境を作ることを心がけます。
美的って何?と思いますよね。

一般的な保育園では、ケント紙でくまやうさぎの季節にあった壁面が
あるかもしれません。これって本当に必要でしょうか?

豊かな感性という意味で、子どもにとってキャラクターは本当に必要なのか?
ちょっと考えてみてください。

③具体的な内容

保育園のイメージはカラフルな壁面に
子どもの作品が飾ってある。
そして、その作品は同じような物が多いというものが定番でしょう。

しかし、豊かな感性を育てるには、
そういった装飾が本当に必要なのか疑問です。

保育の本って何故かカラフルな物が多いですよね。
子どもの絵本もカラフルなので、子ども向けを意識していると思います。
私も学生の時から保育雑誌は年間で持っておくと使えるよと言われ
何年か購読していました。確かに参考にしていましたが、
豊かな感性を考えた時に、この情報は信頼できるのか疑問です。

家庭的な保育を目指すなら壁面はいらないです。
そこで、壁面を完全に作らないとなんだかさみしい感じになるし、
他の先生たちから指摘が入るのです。

私は、なるべく子どもたちの作品を中心に飾るようにしました。
空きスペースには、やりたい子だけ作った絵や飾りたい子が飾れるスペースを
作りました。製作は強制ではないと思っていたので。

やり方は色々だと思いますが、
子どもにとって過ごしやすい保育園とはどんなところなのか
考えるきっかけにしてください。
あなたのその思いが、子どもたちにとって居心地のよい空間を作っていくのです。

B.大人の感性や視野の広さ

豊かな感性と表現というものには答えがありません。
でも、大人が子どもみる目は関係していきます。
どんなことを豊かととらえるのかは、人それぞれなのかもしれません。
ここでは、保育士が豊かな感性をとらえるために考えることを話します。

①子どものとらえ方

感性はもともと持っているモノだと思います。
それなので、子ども自身が自分の好みの傾向を知っているかどうかをみていきます。

生まれて間もない子どもたちは
何に興味があるのか、まだ知りません。
だからこそ、子どもたちはいろいろな事に挑戦しては飽きて
また次の遊びに取り組みます。
その中で、「これ、面白い!」というものに出会うと集中して遊びます。

②保育士の役割

保育士は、その子の感性を認めつつ、
自分自身が環境や自然に気づける視点をもっていくことが大切です。

目の前の子が興味をもっていても、そこに気づけないと
その子の良さや発見に共感や発展を提供できないのです。

また、遊びを楽しむための基本の技術は伝えるようにします。
絵を描く時の基本や、植物を育てる時の基本などですね。
基本を教えてもらってこそ、興味が広がることも多いです。

③具体的な内容

保育士が畑づくりに興味があると、土の状態や
どういう時に野菜がよく育つのか、観察できるし子どもにも伝えられます。
その先生の姿を見て興味が出る子もいます。

また、保育士が絵が大好きで、よく描いていたら
真似してみようと思う子も出てきます。
基本の技法はどの保育士も学んでいるはずなので
絵の具を使う時の筆の使い方や、折り紙の折り方
のりの使い方や、ハサミの使い方など技術的な事は
丁寧に伝えていきます。
一回では子どもたちは身につかないので、何回か取り組む中で
伝えていき、子どもたちも道具に慣れていきます。

よく言われることですが、保育士1人が何でもできればよいのではなく
それぞれの保育士の得意な事を掛け合わせて、園全体で子どもをみていくことが、
子どもたちの豊かな感性を育むのに必要なのです。
これが、チーム保育の力です。

保育園全体で、子どもたちを育てているのです。

C.表現は遊びの中にある

表現活動というと、保育園では協同製作や劇遊びなんかを
思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

そういう遊びが楽しめるには土台が必要です。
日頃の遊びから、子どもたちは表現力を培っています。

①子どものとらえ方

技術的な表現遊びを見る時に、子どもの手先の発達をみましょう。
作りたい思いはあるけれど、指先の発達が未熟でハサミがうまく使えなかったり、
折り紙がうまく折れない子がいると思います。
これらは、すべて経験の差が大きいです。

やりたい思いが出てきたときが、チャンス。
何か作ってみたいという思いが出た時に、技術とともに家庭と連携して
たっぷりその活動ができるような環境をつくるといいです。
表現遊び(自然物、言葉、お話作り、歌、絵、リズム表現など)

②保育士の役割

保育士は、子どもたちがやりたい!と思えるような
素材を用意することが大事です。

私の失敗談ですが、子どもたちにぴょんぴょんガエルの
輪ゴムで遊んでもらおうと
事務所の奥に合った輪ゴムの束を出してくると、
古すぎてすべて切れてしまいました。
これでは、遊べませんね。事前チェックが必要でした。
すぐ頼んでもらったのですが、今度はゴムのサイズが小さすぎ…。

やりたいと思ったその瞬間にやれる環境づくりには
素材の在庫管理も大事です。

③具体的な内容

技術面で困っている子がいたら、
障がい児施設の教え方に学ぶといいです。
例えば、ハサミがうまく使えない子は
指先の力が弱いので、
力が弱くてもカットできる
赤ちゃん用の爪切りばさみで切る練習をするのです。
するとだんだんうまく切れるようになっていきます。

その子がどこでつまずいているかをみて
援助していくと、うまくいった体験が積み重なり、
自分なりの表現を楽しめるようになっていきます。

また、表現は製作だけではありません。
歌、文学作品への関心も持てるように、すると
声や想像力という表現力が身につきます。

ある園では、子どもたちが自分たちでコンサートをやりたい!
といって、園庭やテラスでステージをつくり
お客さん用の席も用意してコンサートごっこを楽しんでいました。

そういえば、私も子どもたちと楽しい事をしようと話し合ったとき
「カラオケ大会がやりたい!」といった子がいました。
遊戯室で2~3人で思い切り歌ってもらいました。
子どもたちは、恥ずかしさなんてないほど楽しんでいましたね。

こういった色々な関心を保育士が向け、
子どもの思いを認めていくことが、
豊かな感性と表現活動に結び付くのです。

まとめ

Rich sensibility summary

A.感性の基本は居心地の良さから
B.大人の感性や視野の広さ
C.表現は遊びの中にある
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