はじめに
保育をしていると悩みはつきませんよね。
クラスの子どもたちのこと、保護者のこと、手のかかるあの子をどうしたらいいのか、クラスをまとめるには…、来月の壁面どうしようか?などいろいろと考えることがあると思います。
そんな中で、もっと保育を楽にやりたいなとか
先輩たちのように、もしくはそれよりも知識をつけて頑張りたい!と思っている方もいるかもしれません。
私は、苦手な先輩がいてその先輩にモノ申すには理論武装しないといけないと思い本を読んでいました。
私は本が好きなのですが、毎回毎回買ってはいられなかったので、図書館もうまく利用しながら保育の本を沢山読んできました。その中で、読みやすくてわかりやすくてためになる本たちを集めてみました。
保育をしていた私にとって、目からウロコの情報がたくさん載っていたので、みなさんのお役に立つはずです。
参考にしてくれたらうれしいです。
本を選ぶ時のコツは「あなたは、今、何で困っていますか?」
この質問に答えてからおすすめ本を見てみるとあなたに必要なジャンルや興味が見えてきますよ。
下記の記事は発達編・遊び編・技術編と3つに分かれています。
あなたに合った所を読んでみてくださいね。
それでは、私が読んで保育に本当に役に立った本のご紹介をします。
【発達編】本当に役立ったおすすめ本6選
保育現場に最初に入った時、先輩に「発達の勉強はしているの?」と聞かれました。
私は、その当時していなかったので「はったつ…?」と思っていましたが、子どもの発達の道筋を知ると、保育での援助方法が見えてくるのに気づきました。
最初は、「○○歳児」という本を読んでいましたが、文字が多く読むのが大変で内容も何だかしっくりきませんでした。でも、以下の本たちは、写真も多いし、文章も分かりやすい!本当におすすめです。
発達がわかれば子どもが見える
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発達がわかれば子どもが見える 0歳から就学までの目からウロコの保育実践 [ 乳幼児保育研究会 ]
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少し文字が多めですが、大まかな発達を知るのにはぴったりの本です。
読みやすいです。ピンク色の続きの本もありますが、こっちがおススメです。
日本が誇る!ていねいな保育
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日本が誇る! ていねいな保育 0・1・2歳児クラスの現場から [ 大豆生田 啓友 ]
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オールカラーで、乳児クラス担任を初めて持つなら必読です。
結構新しい本ですが、日本の保育の基本的な所を抑えています。
写真が多いので、ちょっとした環境の参考にもなりますね。
乳児の発達と保育
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これも写真が多くてわかりやすい!乳児の発達の流れを見るならこちらの本が1番。
凄く丁寧に書かれているので、若手保育士さんや出産予定のある保育士さんにもおすすめです。
保育とおもちゃ
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保育とおもちゃ新版 発達の道すじにそったおもちゃの選び方 [ 瀧薫 ]
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遊び編に入れようか迷いましたが、おもちゃと発達を絡めてまとめている本なので、発達に入れました。
私にとって、これは目からウロコ。子どもにとってどんなおもちゃを選ぶと発達面でどう影響するかがまとめてあるのでおすすめです。巻末の表もすごく使えます。
乳児保育
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乳児保育 一人ひとりが大切に育てられるために / 吉本和子 【本】
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担当制を取り入れたい方にピッタリ本です。乳児クラスの担任の動きや流れが表になっているのでとても参考になります。私もこれをみて計画しました。
幼児保育
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幼児クラスの環境構成が分かりやすく参考になります。同じようにはいかないけれど、このエッセンスを取り入れたいなというアイデアにつながりました。
【遊び編】本当に役立ったおすすめ本4選
次は、遊び編です。
保育といったら遊びですよね。何気ない遊びの中の学びに気づける本をご紹介します。
遊びこそ豊かな学び
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遊びこそ豊かな学び 乳幼児期に育つ感動する心と、考え・表現する力 [ 今井和子(保育学) ]
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これは、何とDVD付きなんです。本の内容もよかったのですが、DVDを見ることで本の理解が深まります。
蝶々のお話が好きでした。
0・1・2歳児が夢中になる 実践!造形あそび
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0・1・2歳児が夢中になる実践!造形あそび 一年間、園に密着取材! 子どもたちの“やりたい”を (ナツメ社保育シリーズ) [ 平田智久 ]
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これは、先輩がいいよ!といって勧めてくれた本です。写真がたくさん載っていてわかりやすいです。真似がしやすいので、新しい遊びを提供するのに役立ちました。
3・4・5歳児が夢中になる 実践!造形あそび
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3・4・5歳児が夢中になる実践!造形あそび 一年間、園に密着取材! 子どもたちの“やりたい”を (ナツメ社保育シリーズ) [ 平田智久 ]
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上記のシリーズの幼児バージョンです。これも写真が沢山でわかりやすいです。真似したいものが沢山あり参考になりますよ。
雑誌プリプリ
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定番の保育雑誌です。こういうものも日々の保育の参考になります。雑誌は、気負わず読めるのでおすすめですし、最新刊なら保育のトレンドや研修情報も抑えているので知識をアップグレードできますね。
それでは、次は技術編です。
【技術編】本当に役立ったおすすめ本5選
ここでいう技術とは、保育で使うピアノや言葉がけなど実践に近いやり方のことです。私は名古屋市保育園だったので、全国的には以下のものは参考にならないかもしれません。参考にできる方のみご覧ください。
さくらさくらんぼリズム
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さくら・さくらんぼのリズムとうた(改訂版) ヒトの子を人間に育てる保育の実践 [ 斎藤 公子 ]
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名古屋市公立保育園は、さくらさくらんぼリズムをやっている所がおおいです。忠実にやるというよりは、遊びの中でピアノとともに体を動かすことを楽しむ程度ですが、新規の先生はもっておくといい1冊です。
私は個人的には、リズム遊びを考案した斎藤公子先生の本も読んで尊敬しています。あの時代にすごい!子どもに寄り添う心がすごい!と思いました。
せんせいピアノひいてシリーズ
私はピアノが苦手だったんです。だから、上記のリズムの本では伴奏がないものもあり弾けませんでした。でも、この楽譜集には伴奏がのっていたんです。だから重宝しました!劇遊びで使える曲ものっていました。絶版なので手に入らないと思いますが、名古屋市公立保育園の園の本に残っている所もあると思います。お探しの方は自分の園にないか探してみるといいですよ。峯陽さんのシリーズももっている園が多かったです。歴史を感じます。
くるみの木のおたより
これは、書店では買えません!ハンガリーの保育に対しての考え方を学べる薄い冊子(おたより)です。こういう本の方が、現場では使えることもあります。担当制を取り入れたい園は参考になります。興味のある方は「くるみの木おたより」で検索すれば、入手先がわかります。
子どもと変える子どもが変わる関わりことば
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子どもと変える子どもが変わる関わりことば 場面別指導のポイント (発達障害がある子の「生きる力」をはぐくむ) [ 湯汲英史 ]
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発達障がいがある子がいるクラスで役立ちます。具体的な言葉がけの例がのっているので、こういう風に伝えるといいんだなと参考になります。このシリーズで他にもあるので、興味のある方は湯汲英史さんで検索してみてください。私は気に入った本はよく、著者検索をして他の本も探します。
雑誌ほいくあっぷ
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これは、中堅保育士さん以上の方に読んでもらえるといい雑誌です。本当に薄いのでさらっと読めて、新しい考え方に触れることができました。他にも新しく発達障がいを特集した雑誌もでていますね。本を読む時間が無い方でも、雑誌ならパラパラめくれると思います。新しい風を入れたい方は、雑誌も調べてみると面白いですよ。
おわりに
「あなたは、今何で困っていますか?」
その困っていることを解決できそうな本はありましたか?
あったらよかったです。ぜひ、その本を手に取って読んでみてください。
もし、この本の記事になかったのなら、悩みは別の所にあるかもしれませんね。
あなたが困っていることは、過去の誰かが困っていたことです。
その解決方法はどこかにあるんです。
今は、情報が発達していて本以外にもネットから情報が入ります。ただ、注意してほしいのは、情報元です。
本は、作者や編集者さんが取材したり、読みやすいように編集したりして私たちに届けてくれている情報媒体です。だから、信用があります。信用ある情報源から、いい情報をもらって、日々の保育に役立てられるといいですね。私の過去の経験から、今困っているかもしれないあなたへ、この本たちが参考になれば嬉しいです。