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元保育士が考えた、保育園の給食を食べない子どもへの3つの考え

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保育園の給食を食べない子どもの対応に困っていませんか?

 今日もたけるくん(仮名)が、給食の野菜を食べてくれなかったな。
さやちゃん(仮名)は白いご飯だけを食べたけれど、他は一口も食べてくれなかったな。
給食室の先生が残飯が多いとがっかりしてるんだよな。なんて事、保育現場ではよくあるのではないでしょうか。
保育園の給食で大切なことを考えました。

そして、保育園で17年間勤めてきた私が思ったことは、
「自分で食べる!ようにする」この1点だけ。
主体性を大事にするということです。

いや、難しいですよ本当に。
私もやっちゃっていましたけれどね。
「ほら、おいしいよ。一口だけ食べてみよっか?」と嫌がる子にすすめていました。
保育士としてよくある対応ですよね。
でも、裏では「早く、食べてくれないと給食を返す時間がくるんだよな…、
バランスよく食べないと大きくなれないよ、
もう残してもいいけど、給食室も残飯処理大変なんだよ」と、
いろいろな思いが頭をめぐります。
そんな時、私のこの対応で本当にあっているの?と
不安になると思います。

その不安の要素となるものは何なのか、以下の記事を読むと解決できます。あなたの不安を解決しましょう。

給食を食べない時の3つの考え方

 子どもが給食を食べない理由は大きくわけて3つあると思います。
1.お腹がすいていない 
2.嫌いなメニューがある 
3.遊びたい 
この3つの要素をなくせば、子ども自ら食事を食べたくなるものです。食欲は本能ですから。
では、この3つの原因をなくすにはどうすればよいのか?これも3つの観点から考えます。

①保育園のシステムの見直し

 まずは、給食時間の在り方を考えます。
保育園は基本的に集団保育の場なので、
いろいろなやり方はあるものの大体の食事の時間が決まっていますよね。
だから、子どもによっては「今、お腹すいていないんだけど…」という子もいる。
また、「ブロックの続きがしたかった!」なんて子もいます。
そして、給食を見て「これ嫌い…」という子もいる。

 そんな中で、保育園自体のやり方を工夫している園があるのでご紹介します。
引用https://style.nikkei.com/article/DGXMZO94991000Q5A211C1000000/
引用https://hoiku-shigoto.com/report/archives/26128/

 この園は食事時間に幅をもたせているそうです。
食事時間を自分たちで選んで、自分で食べられるだけの量を選んで食べるというランチルームを採用しています。
この園もこの園なりの工夫をして、こんな感じでやっているそうです。

 うちの保育園では無理!と思う方も多いと思いますが、
どうしてこういう形式をとったのか、を理解すると
自分の園でもできることが見えてくるのかな、と思います。
 
 給食室の先生たちの協力が本当に欠かせないことなので、
まずは子どもたちが自分で食べる姿勢作りを、
できる範囲でみんなで話し合うことが大事です。
 
私が勤めていた園では、コロナをきっかけにランチルームシステムをやってみました。
やってみると、部屋が狭い、
保育士がうまく動けない、
今まで一斉に食べていたのでそのリズムがついている、
アレルギー児対応が困難、
障がい児が落ち着かない、
思ったより給食室が大変だったなど
いろいろな問題が出てきて、このやり方ではダメだと、結局もとにもどってしまいました。
でも、食事の在り方に対して考えるいいきっかけになりました。
 
給食室と協力してやれる取り組みとしては、
おやつの時間に目の前でホットケーキを焼いてくれたり、
スイカを目の前で切り分けてもらったりしました。
これだけで、いつも食べない子がおかわりしている姿をみましたよ。
できることから1歩ずつ取り組めるといいですね。

②子どもの特性の理解

 入園時にわかっている場合もありますが、障がい児の特性として感覚過敏を持っているお子さんもいます。
そういう子たちにとっては、「一口食べてみようね」がとても苦痛です。
例えば揚げ物の衣が、口の中を針に刺されてい痛いと感じる子もいるようです。

それでも、世の中の食べ物に少しでも慣れてほしいという思いがあり、
給食の時間はその子の食べられるものの範囲でなるべく多くの食材に触れられるように提供していくと思います。

保育士はこのことをたんなる「わがまま」と決めつけてしまわない方がいいですね。
その子を知ろうとすることが、一番大事です。
でも、困ったら保育士も周りの先生や専門家の先生の意見を聞いてくださいね。

私の経験上、感覚過敏が強かった子はそもそも給食の量が多すぎて食べられず最初からかなり減らしていました。
色の白いものを好む子でしたが、年長になって、やっと少しきゅうりの先をかじっていました。
食育の一環で畑でナスやきゅうりなどを育てていたので、
その影響もあって興味をもったようです。
家庭でも野菜を育てたり興味を引くようにがんばっていました。
周囲の環境を整えるのは大事ですね。

子どもの特性は十人十色なので、一人ひとりに合ったオリジナルの対応が必要です。
これはあなたにしか考えられない事なので、周りの人たちと協力して、
目の前の子が自分から食べられるようになるまで根気よく見守っていきましょう。
保育は長くて6年ですが、その子にとっての食事は一生続くものです。

③家庭の生活リズム改善の働きかけ

 いろいろな事情で、毎日保育園に来ない子や遅くに登園する子もいます。
この子たちは生活リズムが乱れているため、給食の時間にお腹がすいていることがない場合もあります。
中には貴重な1食という子もいますので、そういう子には多めに盛りつけてあげます。

 保育園としては、少しでも子どもたちの成長によいリズムで毎日を過ごしてほしいので、
保護者に働きかけますが、保護者が改善が難しい場合もあるでしょう。

それでも信頼関係を作りながら根気よく働きかけていってください。
 「今日、給食で酢の物を食べたんですよ。好きみたいでパクパク食べていましたよ。」なんて、
保護者に伝えると、自分の子の好みに関心をもったり、自分の家でも作ってみようかなと思ったり、
少しでも生活の方に関心を向けられるようにしてみてください。
 
生活自体に余裕がないことが多いので、難しいかと思いますが、
保育士がお母さんたちを追い詰めないよう、
うまく関わりをもって支援をしていくようにしましょう。

そして、あなたに知識がないのなら園長先生などに協力してもらい
地域の子ども食堂の情報提供などできる情報を提供してあげて下さい。
それが、子どもたちの体の成長につながります。

食事中立ち歩いたりマナーを知らない子も時々います。
これは、家庭でTVを見ながら食事をしたり、立ち歩きをOKにしてしまっている場合もあります。

保育園では毎日の習慣の中で、座れるようになっていきますが、
家庭にも、子どもたちが食事中に遊びたくなる要素を隠し、
食事に集中できる環境づくりをするとよいことを伝えてあげましょう。

各家庭でルールがあるので、TVが絶対ダメとは言えませんが、
子どもたちの食事の習慣づくりという意味で情報提供は必要です。

さいごに

 正直に言うと、あなたが今できることは限られています。
それでも、子どもたちを「自分で食べる!ようにする」ことが、
子どもたちがこれから幸せに生きていくために必要なことだと思います。

子ども自身が自分で量や食べ物を決められる力を持っていることは、自主性の発揮につながります。
あたながどうして、子どもに食べさせたり残させたりしているかという信念を説明できるようになると、
子どもへの対応への不安が減ります。

できる範囲でいいので、
あなたの発言から園全体の食事に対する関わり方の見直しをしていけるといいですね。

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