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【①健康な心と体】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

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はじめに

保育所保育指針解説書に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
が書いてありますが、何だかよくわからないって印象を受けませんか?

この記事では、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の中で、
「①健康な心と体」について考え方のポイントを考えていきたいと思います。

このポイントを踏まえて、
日頃の保育の見直しに役立ててもらいたいです。

私も、年長の担任をした時に、10の姿を意識をしたものの
何だかもやっとしたのを覚えています。
それなので、この記事では、
A~Dの4つの考え方のポイント
を説明してから、

1.子どものとらえ方
2.保育士の役割と具体的な内容

の2つの記事にまとめました。

この記事を読んで、明日からの保育のヒントを見つけ、
楽しい保育をしてください。
自分の保育を説明できるようになると、自信がつきますよ。

①健康な心と体

保育所保育指針解説書によると
ア
では、この事について具体的にどうとらえていけばよいのか
私なりの考えを書いていきたいと思います。

考え方の4つのポイント

まずは、「①健康な心と体」について、
4つの視点に分けてみました。

A.自分の力を知る
B.生活習慣の確立
C.安全に行動する
Ⅾ.自分の体を知る

では、それぞれ解説していきますね。

A.自分の力を知る

自分の力を知るという事は、今の自分はどこまで挑戦できるか試すことです。
年齢が小さければ小さいほど、自分の興味に忠実で、
何でもやってみようとしますよね。
でも、自分の体の成長が追いついていないので
コントロールできません。そこで、保育士の助けがいります。

ちょっと難しいことにでも、
自分の体を動かす力と
ルールを理解する力をもっていれば自ら挑戦し
充実感をもって自分のやりたいことに向かえます

B.生活習慣の確立

生活習慣の確立とは、乳児期から保育園でも大切にしていることです。
毎日同じリズムで過ごすことで、保育にリズムができて
子どもたちも安心できる環境の中で日常を送ることが出来ます。

生活習慣が整っていることで、見通しももちやすくなります。

C.安全に行動する

安全に行動するとは、危険な場面が自分でわかっているという事です。
それには、世の中のルールを知っていることが大切です。

例えば、高い所から飛び降りるとケガをすることなど、
保育士が日常的に伝えていると思いますが、
それを子ども自身がルールを理解して遊び方を選べるようになることです。

D.自分の体を知る

自分の体を知るという事は、保育でも大切にしている事ですよね。
子ども自身が「なんだか、ちょっと気持ち悪い」とか
「今日は、熱がありそうだな」とか「頭が痛い」と
自分の体を状態を自分で感じて、その事を身近な大人に
伝えられるようになる力
のことです。

これが、できる子どもは自分の体をよくわかっており、
自ら健康で安全な生活をつくり出すことができるようになります。

1.子どものとらえ方

上の記事では、「①健康な心と体」について
4つ視点で考え方のポイントを解説していきましたが、
次は、それぞれ4つの視点でどう子どもをとらえていくか
解説してきます。

A.取り組んでいる課題を最後までやり遂げる

自分の力を知ることで、自分のやりたいことに向かえるのですが、
その際に、子どもをどうとらえていくのかというと
保育士が出した課題に対して、最後までやり抜く力があるかどうかをみます。

例えば、今日の保育で鬼ごっこを取り組んだとします。
クラス全体では楽しんでいるものの、Aちゃんは鬼になると泣いてしまい
鬼ごっこがとまってしまいました。
この時、どうとらえるか?ということです。

自分の力を知るという点では、もしAちゃんが3歳児だったら…
ここで、ピンと来ている方も多いと思いますが、
3歳児の発達的に、鬼になるのは嫌なんですよね。

「いっちょ前の3歳児」という言葉がありますが、
なんでも自分はできる気がしている。
けれど実際はできない事が多い。
鬼になるのもできる気がしていたけど、
いざ、友だちにタッチされたら
イヤな気持ちがコントロールできなかった。
だから、泣く。という事です。
自分の力を知る前の段階のですが、この経験が5歳ぐらいになると
イヤな気持ちを乗り越えてルールに沿って友だちと遊ぶことが楽しくなってきます。
保育士はこの発達の見通しを持っておくことが大事です。

B.基本的生活習慣が身についているか

生活習慣が整っていることで、見通しがつきやすくなると書きました。

それでは、基本的生活習慣の部分で子どもをどうとらえていくかというと、
子どもたちの心が安定しているかどうかをみます。

基本的に園に毎日規則正しく登園している子については
あまり問題ではない所だと思います。

ただ、保育園にはいろいろなお子さんがいますよね。
登園してほしい家庭が登園してくれなかったり、
保護者の仕事のリズムに合わせて
子どものリズムができていなかったり…

これだと、子どもたちは不安定になって当たり前なのです。
あなたの保育の力量ではなく、まずは生活リズムの安定を
目指すのことを重点的に目標にします。

C.今自分が何をしたいか、状況は大丈夫か判断できている

安全に行動するとは、
子ども自身がルールを理解して遊び方を選べるようになること
と書きました。

それでは、安全についてどう子どもをとらえるか?というと
今自分が何をしたいのか、その状況でやってもいいのかわかっているのかをみます。

例えば、鉄棒やりたい!と子どもが思ったとします。
でも、その園では鉄棒は保育士が見ている時だけしか
やってはいけないルールがありました。
これは、もし落下した時に対応できる大人が必要だからです。
このルールを子ども自身も納得していたら、
子どもたちは保育士を呼びに来ますよね。
「先生、鉄棒やりたいから、こっちきて!」と伝えることができます。

これが、ルールを理解して判断できているということです。

D.体を状態を言葉で伝える

自分の体を知るということは、
自分の体を状態を自分で感じて、
その事を身近な大人に伝えられるようになる力がつくことと書きました。

それでは、子どもをどうとらえるかというと
自分の体の状態を言語化できる力が育っているかどうかをみます。

例えば、Bくんは給食後にお腹が痛くなったとします。
それが、2歳児であればうまく言葉で言えなくてただ泣きわめくかもしれません。
でも、5歳児であれば、「先生、お腹が痛いからトイレ行ってきてもいいですか?」と
言葉でしっかり伝えられることが多いです。

今までの自分の経験から、こういう時の体の状態は
おそらくトイレに行けばすっきりするかな
という見通しができている状態です。

そのことをきちんと言葉で伝えられると、自ら
健康で安全な生活をつくり出すことに繋がります。

2.保育士の役割と具体的な内容

上記の記事では、子どものとらえ方について書きました。
子どものとらえ方はわかったけれど、では、具体的に保育士は
何をすればいいのか
、それぞれA~Dに沿って解説します。

A.発達に合わせた課題を用意する

保育士が用意した課題を最後までやり遂げる力を育てるためには、
保育士はその子にあった課題を用意する必要があります。

例えば、お絵かきをしている場面で
人を描くことがすごく苦手な子がいたとします。
その子に対して保育士はどう接していくのか?

これは、発達とその子の経験と両面から見ていきます。
もし、この子が4歳児だとしたら友だちが描く人の絵が上手で
自分はこんな風に描けない…と自信をなくして
描かないのかもしれません。
普段から、人よりは乗り物ばかりかいている子かもしれません。
保育士さんならわかると思いますが、
4歳児って比較ができるようになってくる時期ですよね。

だからこそ、この年齢の保育内容としては
比較をしなくてもみんなが楽しめる課題を用意すること。
それは、保育士の環境構成の部分です。

例えば、比較をしなくてすむような、
マーブリングや吹き流しなどの技法を使って遊んでもいいですよね。
そこは、あなたの工夫次第なので、
子どもが最後まで取り組まないなっと感じた時は
何がその子にとって必要な遊びなのか、どういう環境が適しているのか
をみながら保育を組み立てるようにします。

B.生理的欲求、運動的欲求、知的欲求を満たせる日課づくり

子どもの心を安定させるために、保育士ができることは、
日課を整えることです。

基本的生活習慣って保育園ではとても大切にされていますよね。
そこには生理的欲求を満たすことが含まれています。

保育士さんなら知っていると思いますが、
簡単に言うと、生きる力(食べたい!寝たい!トイレ行きたい!)です。
それを日課にきちんと組み込むとは、
要するに、給食の時間が決まっていること、
お昼寝の時間が決まっていること
排泄の時間が大体決まっていることです。

そして、子どもは遊びが仕事です。
遊びには運動的欲求もあります。
要するに、体を動かしたい!という気持ちです。
だからこそ、外でたっぷり体を動かす時間も日課に組み込みます。

また、年齢が上がれば上がるほど
知的欲求も高まっていきます。
それは、子どもの興味関心に沿っているので、
例えば、友だちと遊園地づくりに夢中だった子は、
「今日の片付けの時間までに、全部の段ボール箱の色を塗っ
ておけば、明日の遊園地づくりに間に合う」
と見通しをもてるようになります。
こういう、知的欲求を満たせるような環境づくりも大切です。

生理的欲求、運動的欲求、知的欲求の3つを満たせるように
保育士は日課を整えていく必要があります。

C.保育園全体でルールを統一して、きちんと守る雰囲気を作る

子どもたちが安全に行動できるようになるため
今自分が何をしたいのか、その状況でやってもいいのかわかっているのかを
保育士はみることを伝えました。

そのために、保育士は何をするのかというと
前提に保育園全体でルールを統一することが必要です。

例えば、三輪車があったとします。
その園では3歳児クラス以上が乗れるルールがあったとします。
安全面に配慮してこのルールがあったとします。
その時に、そのルールを知らない先生がいて、2歳児クラスの子に
三輪車を乗せていた時に、子どもたちはどう思うでしょうか?

5歳児の子なら、2歳児クラスの子が三輪車に乗っている姿を止めてくれます。
しかし賢い2歳児の子はこの先生の所へ行って三輪車に乗せてもらうようになります。
せっかく、この園では、3歳児クラスになったら乗れる憧れだった三輪車が
2歳児さんも日常的に乗れるようになり、どうしてこのルールに変わったのか
5歳児の子にはわからず混乱が生じます。
これが、問題なのです。

別に、2歳児が三輪車に乗ること自体はいいんですよ。
体格差もあるし、乗れる子は乗れます。
ただ、保育園のルールとして変更したことが全体に統一されず、
説明されなかったことに、モヤモヤが残るのです。

こういうことが日常になると、何が正しいのかわからなくなり、
子どもたちは自分で判断せずに、先生に聞くようになっていきます。
だって、ルールがわからないですから。
当たり前ですよね。

だからこそ、保育園全体でルールを統一することが
子どもたちにとっても、大人にとっても必要なのです。

D.体の状態を言語化する

自分の体の状態を言語化できる力を育てるために、
保育士ができることは、その子の状態を代わりに言葉にしてあげることです。

自分の体の状態を知り、具体的に伝える力は
年中から年長ぐらいでできる力です。

それまではどうするかというと、
例えば気持ち悪かったら、子どもはすぐ吐きます。
お腹がいたかったら、泣いてお腹を押さえています。
お腹がすいたら、ぐずります。

とにかく、子どもたちは体で表現します。
それを保育士は汲み取って
「あぁ、今気持ち悪いんだね。背中をさすろうね」
「お熱があるかもしれないね、ピッってしようか?」
「お腹が痛いんだね、じゃあトイレに行ってみようか」など
その都度、その子に声をかけます。

こういう経験こそが、その子に自分の状態を知らせていく手段となります。
保育士が当たり前にやっている事ですが、
自分の体の状態を言葉で伝える力を
育てているんだと、保育士が認識することで、
今あなたがやっている保育に価値がでますし、
保護者にも説明ができますよ。

さいごに

matome

A.自分の力を知る
B.生活習慣の確立
C.安全に行動する
Ⅾ.自分の体を知る

この記事を読んで、
おそらくあなたが日頃やっていることだらけだった思います。
保育自体はかわらないかもしれませんが、
今、私は、こういう力を育てていると振り返る事が大切です。
あくまで、10の姿は育てたい姿であって、
卒園時に、ここまで育っていないといけない姿ではありません。

でも、自分の体を知ることは、すごく大事な力。
今やっている保育が、どこに繋がっていく関わりなのかに
思いを巡らすことが子どもの未来に繋がります。
そこを保護者にも伝えていけばよいのです。

この記事を読んで、
あなたの明日からの保育に少しでも自信がつきますように。

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